5月 クリスマスローズ 原種 栽培
来シーズンも美しい花を楽しめるように
■5月 クリスマスローズ 原種 栽培
5月になると、開花は終わってくるものの、
新葉の勢いの良い時期となるため、葉の鑑賞に良い時期です。
クリスマスローズは、花だけではなく、
葉の形や美しさも楽しめる草花であるのが、
とても良く分かる季節です。
・5月の有茎種
開花の遅い有茎種(原種の交配種)は、
葉の展開が少し遅れます。
・5月の無茎種
葉の展開が見られます。有茎種も同じですが、
葉の展開が落ち着けば、次は花芽が分化していきます。
・5月の育て方のポイント
葉の展開、鑑賞を楽しみつつ、
種の採取・種まき・花茎、花柄切り、株まわりの整理など、
夏に向けての準備を行いましょう。
■5月に行う作業
・種の採取
種は、子房より落ちるので、種の熟しきる前に、
花や、花房に、ふくろなどをかけておき、
周囲に飛び散らないようにします。
そのようにして採取した種は、
反日〜1日ほど、ベンレート水和剤に付け、
消毒と、種に水分を含ませます。
・種まき
発芽率を上げるために、とりまきにします。
10月に種をまく場合は、冷蔵庫の野菜室などに入れ、
保管するようにしてください。
多くの種をまく時は、1鉢に30粒程度まく方法もありますが、
2.5〜3号ほどのポットに、1粒ずつまいていく方法もあります。
・花茎切り(有茎種)、花がら切り(無茎種)
詳しくは、4月の作業を参照してください。
5月に行うのは、開花期の遅い、原種系交配種の有茎種や、
種の採取のために、花がら、花茎を切らなかった株に行います。
・株元の整理
花がら、花茎の切り残した部分が枯れてきたら、
手で抜き取って、株元の整理を行います。
株元を綺麗にすることによって、
これから先の暑い季節の病害虫予防にもなります。
樹勢や葉茎、葉の裏もチェックしましょう
■鉢植えの管理
・置き場所
5月は、4月に比べて、より日差しが強くなりますので、
株が蒸れないように、風通しの良い場所で管理したいところです。
原種の種類によっても少し変わってきますが、
明るい日陰〜半日陰、午前中のみ、日の当たる場所で管理します。
・水やり
水やりの基本は、土の表面の乾いた時に、
鉢底から流れ出るほどの、水を与えることです。
これは、クリスマスローズ以外の草花でも、
良く言われる基本の方法です。
5月のクリスマスローズは、新しい葉を勢い良く展開しますので、
乾かないように充分に注意してください。
なお、5月も下旬になるにつれ、
どんどん降水量が増えるため、週に2〜3度の水やりでOKです。
・肥料
葉の展開するこの時期は、水やりの代わりに15日程度に1回、
リン酸分、カリ分の多い液体肥料を与えます。
元気に育てると、また美しい開花が見られます
■庭植えの管理
水やりも、肥料も特に与える必要はありません。
■病害虫の防除について
4月に引き続き、灰色かび病、立ち枯れ病、べと病などの、
病気が起こりやすい時期です。
また、ブラックデスや、モザイク病など、ウィルス病にも、
引き続き、注意をしていきます。
また、この時期は梅雨の時期に入る前として、降水量が多くなります。
降水量が増えると、株まわりや、鉢の中の湿度が高くなりすぎて、
根腐れを起こすこともあるので、注意しましょう。
害虫に関しては、アブラムシなどの吸汁する害虫の他、
アオムシや、ナメクジなどの食害する害虫も増えてきますので、
葉や茎、葉の裏の様子などは、しっかりと観察するようにしてください。
見つけ次第、ピンセットや、割り箸などを使用し、捕殺します。
>>5月のクリスマスローズ園芸種の育て方はこちらです
>>クリスマスローズ 原種系の苗を見てみる
>>クリスマスローズ 開花株を見てみる
- 2017.06.06 Tuesday
- クリスマスローズ原種 育て方 12ヶ月
- 06:05
- comments(0)
- -
- -
- by mio tukata